ペットのしぐさが表す意味とは?犬・猫別に紹介!

いつも私たちを癒して幸せを与えてくれるペット。ペットは言葉を話せない分、行動やしぐさで気持ちを表しています。

 

毎日一緒に生活していても、ペットの行動に疑問を感じることがあります。もしかしたら、ふとしたしぐさにも大きな意味が隠されているかもしれません。

 

この記事では、ペットが行うしぐさがどのような意味を表しているのかを犬・猫別に紹介します!飼っているペットがしぐさをした時の対応についても説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ペットのしぐさとは?

ペットのしぐさとは、ペットが飼い主や周りに自分の気持ちを表すための大事なツールです。このしぐさは動物同士でも使われています。

動物の種類によってしぐさに違いがあり、その多さはまだ解明されていないものがあるほど膨大です。

 

しぐさは主に、目・鼻・口・足・しっぽ・表情・目線・行動の速度に表れています。

 

それぞれの部位にも多少の動きや角度で意味が違うため、一概に「このしぐさはこういう気持ちだ!」と判断するのは難しいとされています。

ペットの些細な気持ちまで汲み取れるようになれば信頼度はさらに上がるので、日頃からしぐさには注意を払う必要があります。

 

犬が表すしぐさの意味

犬は従順で素直に気持ちを表す性格をしています。基本的に飼い主が大好きで行動に表れているので、ペットの気持ちが分からないと感じることは少ないかもしれません。

 

犬が表すしぐさには以下の代表的な3つが挙げられます。

 

・しっぽを振る

・背中を向ける

・鼻をフンッと鳴らす

 

これらの表す意味と飼い主の対応についてそれぞれ説明します。

 

しっぽを振る 

 犬のしぐさの中でしっぽを振るしぐさは、気持ちを汲み取れる1番の手段です。しっぽを振るしぐさにも、振る位置や速度によって表している意味が変わってきます。

 

しっぽを高い位置ですばやく振る

しっぽを高い位置ですばやく振るしぐさは、とても興奮していて喜んでいることを表しています。お散歩に行く前やおやつをもらう前など、ペットがはしゃいでいる時にはたいていしっぽをすばやく振っていることでしょう。

 

ペットが興奮状態でしっぽをすばやく振っている様子が見られたら、お座りさせたり他のことに注意を引かせたりして対応しましょう。興奮状態が続くと、ペットの体に負担がかかってしまう可能性があります。一緒に喜びつつ、なだめるように落ち着かせることが大切です。

 

しっぽを高い位置でゆっくり振る

しっぽを高い位置でゆっくり振るしぐさは、リラックスしている状態を表しています。お散歩中のルンルンしているしっぽを見たことはありますか?それは、お散歩が楽しくて機嫌が良いことを表しているのです。

 

しっぽを高い位置で振るしぐさは友好的な意味合いを示しているので、お散歩で別の犬や人に会った時に挨拶として振ることもあります。

 

しっぽをゆっくり振ってリラックスしている様子が見られたら、そのままの状態で見守ってあげましょう。リラックスしている時にペットにとって嫌なことをされると、大きなストレスを抱えてしまいます。ペットが安心できる場所を確保して信頼関係を築いていきましょう。

 

しっぽが下がっている、丸まっている

しっぽが下がっていたり、丸まっていたりするしぐさは、不安や恐怖で怯えている状態を表しています。怒られている時や自分には敵わない相手が目の前にいる時にも服従する意味でしっぽを丸めることがあります。

 

ペットのしっぽが下がっていたり丸まっていたりする様子が見られたら、おしりを撫でて安心させましょう。犬にとっておしりは安心・信頼を表す場所です。おしりを撫でて優しく声掛けすることで、飼い主の手と声に恐怖が和らいでいきます。

 

もし、周りに恐怖対象がない状況でしっぽが下がっている場合は、体調がすぐれていない可能性があります。早期発見を第一に病院に連れていきましょう。

 

 

背中を向ける

こちらが呼びかけているのに、愛犬は背中を向けたままという状態に「信頼されていないのか?」と不安になったことがある方もいるのではないでしょうか。背中を向けるしぐさは、むしろ信頼している証で、相手に敵意がないことを表しています。

 

犬には、敵に背後を襲われないように信頼しているもの以外には背中を向けない習性があります。犬はお世話してくれる飼い主のことが大好きなので、敵意なく信頼していることを伝えているのです。

 

ペットが背中を向ける行動をしたら、やさしく撫でてあげるなどしてこちら側も受け入れている体勢を見せましょう

 

鼻をフンッと鳴らす

 においを嗅いだ後に鼻をフンッと鳴らすしぐさがあります。人間の靴下のにおいを嗅いだ後に行うことが多いため、一見嗅いだものが臭くて不快であるように思えます。犬が鼻をフンッと鳴らすしぐさは、嗅覚をリセットする意味を表しています。

 

犬の嗅覚は人間の約数千倍鋭いため、人間が匂わないものまで感じ取ります。多くのにおいで嗅覚が混乱するのを防ぐために、におい指数の高い靴下などでフンッと鼻を鳴らして嗅覚をリセットしているのです。

 

靴下のにおいを嗅いでフンッと鳴らしていても、消して臭いわけではなく嗅覚を整理しているだけなので、飼い主は落ち込む必要はありません。

 

猫が表すしぐさの意味

猫は気分屋で基本的に媚びたりはしませんが、たまに甘えてくるツンデレな性格をしています。そのため、犬よりも気持ちが分からないと感じる頻度が多いかもしれません。

 

猫が表すしぐさには以下の代表的な3つが挙げられます。

 

・目を細める

・頭をこすりつける

・足を交互に踏む

 

これらの表す意味と飼い主の対応についてそれぞれ説明します。

 

しっぽを振る

 猫のしっぽは犬よりも自由自在に動かせるため、その分感情表現の種類も多いです。猫は感情の度合いに比例してしっぽを振るしぐさが変わります。

 

しっぽをバタバタ振る

しっぽを大きくバタバタ振るしぐさは、ストレスやイライラが溜まっている意味を表します。犬とは反対にマイナスの感情を表すしぐさです。獲物を狙って緊張・集中している際にもしっぽを大きく振ります。

 

しっぽを振って獲物を狙っている様子に楽しんでるのではないかと考えがちですが、猫自身は真剣です。

ペットからしっぽをバタバタ振るしぐさが見られたら、ちょっかいを出さずにそっとしておきましょう

 

しっぽをゆっくり振る

日向ぼっこをしていたり寝転がったりしている時に穏やかにしっぽをゆらゆらさせていることがあります。しっぽを大きくゆっくり振るしぐさは、機嫌がよくリラックスしている状態を表しています。猫が自分の世界に入り、危機感なくのんびりできている証拠です。

 

猫がゆっくりしっぽを振る様子が見られたら、一緒にリラックスして頭を撫でてあげましょう。猫と同じ時間を共有することで、静かに信頼関係を築いていけるかもしれません。

 

しっぽを上下に振る

しっぽを左右に振らずに上下に振っている様子を見て、可愛らしいけれど「なにをしているのだろう?」と疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。しっぽを上下に振って床に打ち付けるしぐさは、次になにをしようか考えていることを表しています。

 

一見、なにかを待っているように見えるしぐさですが、猫の頭の中では「お散歩しようかな、飼い主にかまってもらおうかしら」と思考を巡らせているのです。マイペースで気分屋な猫だからこそのしぐさだと分かります。

 

しっぽを上下に振っている様子が見られたら、おもちゃを目の前に持っていってみましょう。一緒に遊ぶように促せるかもしれません。次の行動をそっと観察してみるのも面白そうです。

 

頭をこすりつける

 猫が近寄ってきて頭をこすりつけられた経験はありますか?猫が頭を体の一部にこすりつけてくるしぐさはマーキングの一種で、こすりつける対象を自分のものと示す意味があります。頭をこすりつけてにおいを付けることで、気に入ったものを独占しているのです。

 

飼い主にこすりつける場合は、「かまってほしい」と甘えたり安心感を得たかったりする意味として行っていることもあります。

どちらの場合でも猫にとってプラスの感情によるしぐさなので、ペットが頭をこすりつけてきたら、かまって甘やかしてあげましょう

 

足を交互に踏む

 猫が飼い主のお腹をクッション代わりにして足を交互にフミフミする様子をよく見かけます。猫が足を交互に踏むしぐさは、母乳を飲む時にお母さん猫の乳房を押すことを表しています。このしぐさは、成長するにつれて見られなくなることが多いです。

 

しかしペットの場合、飼い主がお母さんとして存在しておりいつでも甘えられる環境があることでいつまでも子猫の気分でいることから、成長してもフミフミする猫がいるのです。

 

お腹やクッションをフミフミしている様子が見られたら、引き離さずにペットが飽きるまで踏み続けてあげさせましょう

 

 

しぐさはペットを理解する1番の方法 (まとめ)

今回は、犬・猫別にしぐさが表す意味について紹介しました。しぐさは、各動物の特徴を表す大事なコミュニケーションツールです。しぐさを理解することがペットを理解する1番の近道となりうるのです。

 

しかし、全ての動物がしぐさの意味に当てはまる行動をするとは限りません。ペットにも11匹性格があります。ペットと良好な関係を築くために、性格を理解した上でしぐさの表す意味を参考にしてみてください!