被毛を洗うだけじゃ不十分!愛犬の爪や耳、肛門腺など定期的にケアすべき部位

飼い主さんの中には、愛犬を定期的にトリミングに連れていき可愛く清潔な状態にしている方も多いのではないでしょうか?

自身で洗ってもOKですが、大きな労力が必要ですし犬の性格によっては水を怖がるなど大人しくしてくれず苦労するケースもあるため、プロであるトリマーさんにお願いするのも良い選択肢だといえるでしょう。

しかし、被毛を綺麗に洗えばOKというわけではなく、爪や耳の中、肛門腺などケアしなければならない部位は非常に多いといえます。

そこで今回は、「愛犬の爪や耳、肛門腺など定期的にケアすべき部位」について詳しく解説していきたいと思います。


シャンプー自体は1ヶ月に1~2回ペースでOK

犬を始めて飼うと、「エサはどのようなものをあげればいいのかな?」、「散歩はどのくらいの距離と時間がベスト?」といったように悩むことが多いかと思います。

「シャンプーの頻度」も同様に悩む飼い主さんが多い問題だといえます。

結論から先に言うと、愛犬のシャンプーは1ヶ月に1~2回程度でOKです。

人間は毎日シャンプーしますが、犬の場合は毎日シャンプーしてしまうと皮膚炎になるリスクが高まるため1ヶ月に1~2回がベストとなります。

温めのお湯(36~37℃)で犬用のシャンプー剤を使用して洗いましょう。

すすぎ残しは皮膚炎の原因となるため、念入りに洗い流しましょう。


被毛以外に定期的にケアすべき部位

それでは、ここからは愛犬のシャンプー以外にケアすべき部位をいくつか挙げていきましょう。

飼い主さん自身でケアしても良いですし、ペットサロンでのトリミングの際に合わせて依頼してもOKです。


①耳の中

犬種によっては耳が垂れ下がっていて湿気がこもりやすくなっています。

掃除のし過ぎも良くありませんが、1~2週間に1回は耳垢チェックを行い1ヶ月に1回は綿棒などで掃除をするとベストだといえます。

もしも耳垢が黒や茶色でべっとりしていたならば、外耳炎にかかっている可能性があるため早急に動物病院に連れていくようにしましょう。

普段よりも臭いがきつくなっている際も要注意です。


②歯

人間は1日に3回(食後)の歯磨きが必須ですよね。

犬の場合も人間ほどではありませんが、毎日もしくは2日に1回は歯磨きしておきたいところです。

3歳以上の約80%が歯周病か予備軍であるともいわれていて、放置してしまうと大きな健康被害に及んでしまいます。

一度歯石が付いてしまうと取り除くのは困難となるため、専用の歯ブラシや歯磨きシートを使ってケアしましょう。


③肛門腺

犬を飼ったことがない方の場合。「肛門腺?なにそれ?」と思うかもしれません。

肛門腺は肛門の左右にある袋状の組織で、定期的に分泌液が溜まってしまいます。

ケアを怠ってしまうと肛門腺炎などのリスクが上昇しますし、犬自体も違和感を感じ、臭いも強くなります。

肛門腺はペットサロンでも依頼可能ですが、飼い主さんも慣れれば十分に行うことができます。

1ヶ月に1回程度の頻度で、マッサージするようにしたから押し上げるように力を入れます。

排出される肛門腺は臭いがきついため、シャワー室で行ったり新聞紙やビニールを敷いて(手袋の装着も必須)行ったりしましょう。


④爪

犬の爪が伸びてしまうと、歩きにくさを感じたり関節に負担がかかってしまったりといったリスクが上昇します。

また、爪の中にある神経が伸びてしまい、爪を切る時に出血してしまう可能性も高まってしまうのです。

犬によっては足に触れられること自体が苦手で、飼い主さんでもなかなか切れないケースもあります。

そうした際にはペットサロンなどでトリマーさんに切ってもらうと良いでしょう。

もしも飼い主さん自身で愛犬の爪を切る時には、神経を切らないように慎重になり、可能であれば家族などに手伝ってもらいながら愛犬が暴れないようにして切るようにしましょう。

また、切ったままにしておくと爪が絨毯などに引っかかる可能性がある(飼い主さんに甘える際に肌に当たり痛い)ため、やすりを使用して切り口を滑らかにすると良いといえます。

爪を切る頻度としては、1ヶ月に1回ペースを意識しておくと良いかもしれません。

また、フローリングを歩く際の「カツカツ」という音の大きさからも爪を切るタイミングが把握できるはずです。


まとめ

今回は、「愛犬の爪や耳、肛門腺など定期的にケアすべき部位」について解説してきました。

いかがでしたでしょうか?

犬の被毛をシャンプーするのは広く知られたケア方法ですが、被毛以外にも耳の中や歯、肛門腺、爪など定期的にケアしなければならない部位は数多く存在します。

快適かつ健康に長生きしてもらうためにも、ここで挙げたポイントは定期的にケアしてあげましょう。

「自分でケアするのはちょっと難しそう」という場合には、ペットサロンにお任せするといった方法がおすすめです。

費用はかかりますが、プロだけあって完璧に綺麗な状態に仕上げてくれます。