猫を多頭飼いする際の4つの注意点!

昔から猫を飼う人は多かったですが、近年ではペットの代名詞であった犬よりも飼われている頭数が多くなるなどより注目度が高まっています。

皆さんの中にも「猫を多頭飼いしたい」と考えている方も多いはずです。

しかし、多頭飼いは猫に囲まれて暮らすというポジティブな要素もありますが、いくつかの気を付けなければならないこともあります。

今回はそんな、「猫を多頭飼いする際の注意点」について解説していきたいと思います。


「猫は群れない」は実は間違い

猫を多頭飼いしようか悩んでいる方の中には、「猫は群れない」という言葉を聞いたことがある方もいるはずです。

そうした情報を聞くと、「1匹の方が幸せなのかな?」と思うと2匹目を飼いにくくなりますが、ご安心ください。

猫は基本的に群れを作らない動物といわれてきましたが、実際には社会性があり群れで過ごすことに対してストレスを感じることは少ない動物です。

皆さんも公園や空き地、道端などで猫がたくさん集まってきている光景(通称「猫の集会」)を一度は見たことがあるはずです。

警戒心が強い動物ではありますが、一度心を許した相手であればストレスなく共生していけるのです。(群れを好む犬よりかは単独行動が好きではあります)

つまり、猫を多頭飼いすること自体には何ら問題はないのです。


猫を多頭飼いする際の注意点

それでは、ここからは実際に猫を多頭飼いする際の注意点をいくつか挙げていきましょう。

もしもそれらを問題なくクリアできるならば、猫の多頭飼いを現実的に計画してみましょう。


①先住猫の生活ペースをなるべく変えない

飼い主さんにとっては「喜び」である2匹目、3匹目の猫を迎え入れるという行為も、先住猫にとってはストレスの原因になってしまう可能性があります。

特に1人で気ままに暮らしてきた猫の場合は強いストレスを感じてしまうことも多いかもしれません。

そのため、多頭飼いになる場合には先住猫の生活ペース(リズム)をなるべく変えないような気遣いが必要となります。

数週間、1ヶ月、2ヶ月と期間が長くなれば自然と先住猫が感じるストレス度も低くなっていくので、しばらくの間は先住猫ファーストで過ごしましょう。


②猫同士がケンカする際はおやつなどを利用し気を逸らす

仲良くなる過程で猫同士がケンカをするケースも多々あります。

ケンカをすることで徐々に関係性が深まっていくともいえますが、ケンカがきっかけで関係性が悪化するリスクもあります。

そこで、ケンカが始まったならばすぐにおやつなど猫の気を引けるものを用意し、激しくなりそうならば気を逸らすべきです。

1ヶ月~2ヶ月は激しいケンカにならないように飼い主さんは可能な限り注視しておくべきかもしれません。


③相性が悪いと判断したならば住み分ける

人間にも相性があるように、猫にも相性というものがあります。

実際に2匹目、3匹目の猫を飼ってからでなければ先住猫との相性はわからないものです。

飼ってみた後に相性の悪さに気が付くといったケースもありえるわけです。

もしも①や②の方法を実践しても関係性が深まらない場合には、相性が悪いと判断し「住み分ける」という選択肢を実践すべきかもしれません。

別々の部屋で過ごす環境が作れれば、多頭飼い自体は可能となるでしょう。

もしも自宅の面積や他の家族との関係によって同じ部屋で買わなければならない時には、対角となる場所にくつろげる場所を作るといった工夫をしましょう。


④費用面の問題をクリアできるか判断する

多頭飼いは猫同士の相性という大きな問題がありますが、飼い主さんによっては費用面(経済面)が問題となるケースもあるはずです。

猫を1匹飼うには、フード代や猫砂などの消耗品、医療費など年間約12~18万円程度必要であるといわれています。

犬は18万円~30万円程度必要となるためそれよりはリーズナブルですが、それでも経済的な負担はかかります。

これが多頭飼いとなれば倍近くかかる(3匹なら3倍)わけですから、その負担は決して小さくありません。

猫の寿命は年々延びていて、15~17歳生きるケースも多いです。

長期に渡って経済的な問題をクリアできなければ、多頭飼いは難しいといえるでしょう。


まとめ

今回は、「猫を多頭飼いする際の注意点!」について解説してきました。

猫は犬のように人間に全力で甘えるような感じではありませんが、その見た目の可愛さとツンデレ具合にハマる飼い主さんも非常に多くなっています。

・先住猫の生活ペースをなるべく変えない
・猫同士がケンカする際はおやつなどを利用し気を逸らす
・相性が悪いと判断したならば住み分ける
・費用面の問題をクリアできるか判断する

上記のポイントを意識し実践することができれば、多頭飼いも可能であるといえるでしょう。

猫に囲まれた生活に憧れている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?