猫の謎行動5選!習性を理解し飼い主としてのレベルをアップさせよう

猫を飼い始めると自然に猫の習性を理解していきますが、最初の1~2ヶ月はイメージと違う習性に驚いてしまうこともあるでしょう。

そんな「謎行動」ともいえる習性を理解してこそ飼い主さんとして一人前になれるともいえるでしょう。

そこで今回は、「猫の謎行動(習性)」について解説していきたいと思います。


猫の謎行動(習性)

それでは、さっそく飼い猫が見せる謎行動をいくつか挙げていきましょう。


①なにもない空間を見つめる

愛猫が自宅内で一点を見つめている瞬間を目の当たりにしたことがある方も多いのではないでしょうか?

人がいるわけでもなく音がなっているわけでもない方向を向き見つめるため、「もしかして幽霊でもいるのかな?」と怖くなってしまうかもしれません。

しかし、この行動(習性)は、猫の動体視力や紫外線を見る力、優れた聴覚や嗅覚によって起こるものである可能性が高いのです。

人が気付かない程度の変化にも猫は気付きます。

例えば蚊が空中を浮遊している姿を見つめていたり、人が見えない浮遊している塵に光が当たって光っているその場所を見つめているなんてこともあります。

さらには人間と同じように考え事をするケースもあるため、なにもない空間を見つめる姿になることもあります。


②前足で物を押さえつけながら後ろ足でキックする(猫キック)

猫を飼っていると、猫用のおもちゃなどを前足で抱えて後ろ足でキックする仕草を見ることがあります。

初めて見た際には、「なんだこの行動は?」と驚いてしまうかもしれません。

この習性は、狩りをしていた時代の狩猟本能やストレス解消が要因であるといえます。

狩りをする際に前足で獲物を抑え込み、後ろ足でキックすることで弱らせるのが猫の必殺技でした。

そして「遊んでもらいたい」「運動不足」などストレスを解消するために猫キックを行うこともあります。

決して怒っているわけではないので、無理にやめさせる必要のない行動となります。


③尻尾を膨らませたりバタバタと動かす

猫の尻尾は感情を表すパラメーターです。

例えば尻尾を足の間に巻き込んでいる時には、恐怖を感じていることがわかりますし、尻尾をゆっくりと上下左右に動かしているならば、リラックスしている精神状態だといえます。

そして時にはバタバタと尻尾を激しく動かすこともあります。

尻尾を激しく動かすのは犬であれば楽しい時や興奮していることを表すためポジティブな行動のように思えますが、実は猫の場合は逆の意味となります。

「機嫌が良くない」「攻撃対象を見つけた」といった際に見せる行動となるため、どちらかといえばネガティブな感情になっているのです。

尻尾を大きく膨らます行動も同様にリラックスや楽しさといった感情とは逆の精神状態となります。

飼い主さんに余裕があるならば、ストレスの原因となるものを排除できるように心掛けましょう。


④片足を上げてフリーズする

猫は四足歩行で、歩く際に足を上げるわけですが、止まった状態であるにも関わらず足を上げるケースもあります。

意外と見かけることが多い行動なので、「なんでだろう?」と疑問に思っている飼い主さんも多いはずです。

この行動には様々な心理が隠されています。

例えば「次にどのような行動をしようかな」と考えているケースもありますし、周囲への警戒といった意味合いもあります。

その他にも。足を挟む、関節が痛いといったケースでも、庇う意味合いで足を上げ続けることがありますし、足をつきたくない(冷たい、熱い、汚い)といった心理で行うことがあります。

この心理を把握しておけば、対応の仕方もわかることでしょう。


⑤頭をこすりつける(スリスリする)

猫を飼っていると、頭をなにかにこすりつける行動を良く見ます。

愛らしい仕草で気持ち良さそうな表情なのでこちらまで幸せな気持ちになりますが、この仕草は「マーキング」の一種となります。

いわゆる「ニオイ付け」です。

物だけでなく、お気に入りの人や生き物に頭をこすりつけるケースでは、「自分のものだよ」と主張するマーキングの意味を持ちます。

もしも頻繁に頭をこすりつけてくれるのならば、それはかなり好きでいてくれている証拠なので、存分に喜びましょう。


まとめ

今回は、「猫の謎行動(習性)」について解説してきました。

猫はのんびりしているイメージがありますが、実に様々な行動を見せます。

・なにもない空間を見つめる
・前足で物を押さえつけながら後ろ足でキックする(猫キック)
・尻尾を膨らませたりバタバタと動かす
・片足を上げてフリーズする
・頭をこすりつける(スリスリする)

上記のような「謎行動」をすることも多いですが、その1つ1つに実は意味があるのです。

それぞれの行動や仕草に合わせた対応を心掛けてくださいね。