犬と猫の災害対策

【犬と猫の災害対策】ペットの命を守るための防災グッズと避難準備
愛犬や愛猫のための災害対策はしていますか?災害はいつ、どこで起きるかわかりません。いざというときに犬猫の命を守るには、日頃からの備えが大切です。
そこで今回は、避難時に必要になる犬猫の防災グッズと、避難所で安心して過ごすための避難準備について紹介します。
犬と猫の防災グッズ
犬や猫と安全に避難するには、事前の準備が重要です。ここでは、避難時に必須の防災グッズを紹介します。以下を参考に、それぞれの状況に合わせて準備しましょう。
フード・水・食事用品
ペットフードと水は最低でも7日分、できれば10日以上分用意しておきます。急なフードの変更は下痢や嘔吐の原因になるため、普段から食べ慣れているものにします。水は人間用とは別に、ペット専用の水か軟水のミネラルウォーターを用意しておきましょう。
また、折りたたみ式のフードボウルを準備しておくと、持ち運びの際にかさばらないので便利です。
薬・療法食
持病がある犬猫の場合は、薬や療法食が欠かせません。療法食は、総合栄養食よりも手に入りにくいと予想されますので、できるだけ多めに用意しましょう。
薬と一緒に、病名、投薬内容、かかりつけの動物病院、飼い主さんの連絡先などを記載したメモを、防水の袋に入れておくと安心です。
トイレ用品
犬にはトイレシート、猫には普段使っている猫砂と携帯用トイレを用意しましょう。携帯用トイレは段ボール箱とゴミ袋でも代用できます。
使用済みのトイレシートや猫砂を捨てるためのニオイが漏れないポリ袋のほか、除菌シート、消臭スプレー、使い捨て手袋なども準備しておくと便利です。
キャリーバッグ・ポータブルケージ
避難時の移動には、両手が空くリュック型のキャリーバッグがおすすめです。路面状況の悪化が予想されるため、ペットカートは避けましょう。
避難所ではキャリーバッグやケージで過ごすのが一般的です。日頃からキャリーバッグに慣らし、余裕があればポータブルケージを準備しておくと良いでしょう。
リード・首輪またはハーネス
避難所で犬や猫をケージから出す際には、安全のためリードと首輪またはハーネスが必要になります。とくに、犬は散歩でも使うので必須です。リードは伸縮しないタイプを用意しましょう。
また、猫は体が柔らかく抜けてしまうことがあるため、必ず体に合った猫専用のハーネスを選ぶようにします。いざというときにすぐに使えるよう、定期的に装着しサイズを調整しておくと安心です。
健康メモ・予防接種証明書のコピー・写真
飼い主さんに万一のことがあったときに備え、ペットの名前、健康状態、緊急連絡先を記載したメモと、最新の予防接種証明書のコピーを、防水の袋に入れておきましょう。
スマートフォンの充電切れにも対応できるように、犬猫の全身と特徴がわかる写真、家族と一緒の写真も印刷して入れておくのがおすすめです。
犬と猫の避難準備
避難所では犬や猫が安心して過ごせるように、またほかの避難者に迷惑をかけないように配慮しなければいけません。そのためには、日頃からのしつけや準備が不可欠です。
犬と猫の共通の準備
避難所では、多くのペットや人が集まるため、感染症のリスクが高まります。自治体によってはワクチン接種証明書が必須となっている場合もあります。狂犬病や混合ワクチンは必ず済ませておきましょう。
また、迷子になった場合に備えてマイクロチップを装着しておくと安心です。
犬の防災対策と日常の準備
避難所では知らない動物や人がたくさんいるため、普段はおとなしい犬でも興奮したり、吠えたりする可能性があります。周囲とのトラブルを避けるためにも最低限「マテ」「フセ」「オスワリ」といった基本的な指示に従えるようにしておきます。
また、無駄吠えをさせないように普段から対策をしておくことも必須です。
猫の防災対策と日常の準備
猫は環境の変化が苦手で、避難所では強いストレスを感じて体調を崩してしまうことがあります。避難中のストレスを軽減するためには、普段から避難に使うケージやキャリーバッグを安心できる場所として慣らしておきましょう。
また、猫は地震などの突発的なできごとでパニックを起こしやすく、物陰に隠れる傾向があります。いざというときにすぐ避難できるよう、普段から隠れ場所を把握し、呼び戻す練習をすることが大切です。
避難時の確認事項と準備
防災グッズを準備したら、実際に避難所までのルートを荷物を持って歩いてみましょう。人間が無理なく持ち運べる荷物は、大人で10kg程度が目安とされています。愛犬や愛猫の体重も考慮して、この重さを超えないように調整しましょう。
多頭飼いの場合、誰がどの子を連れていくかを事前に決めておくと、いざというときにスムーズに避難できます。
また、犬猫と一緒に避難できない状況に備え、もしものときに一時的に預かってくれる人や施設を探しておくことも大切です。
まとめ
災害時に愛犬や愛猫の命を守るためには、日頃からの備えが大切です。防災グッズの準備やペットのしつけ、事前の情報収集をしっかり行い、いざというときに備えましょう。
また、せっかく避難グッズを準備しても、正味期限が過ぎていたり、劣化していたりしては意味がありません。最低でも1年に1度は確認し、必要に応じて入れ替えるようにしましょう。




