フレンチブルドッグを飼う前に知っておきたいこと

フレンチブルドッグといえば、その愛嬌たっぷりのつぶらな瞳と、ユーモラスなしわしわ顔が印象的な犬種ですよね。
日本でも人気が急上昇しており、街中でもよく見かけるます。しかし、見た目の可愛らしさだけに惹かれて「飼ってみよう」と決断するのは少し待ってください。
フレンチブルドッグは、他の犬種には見られない独特の注意点がいくつかあります。犬と飼い主さんの双方が幸せに暮らすためにも、犬種の特徴をしっかり理解してから迎え入れることが大切です。
そこで今回は、「フレンチブルドッグを飼う前に知っておきたいこと」について解説していきたいと思います。
フレンチブルドッグとは
フレンチブルドッグは、19世紀にイギリスのブルドッグをフランスへ持ち込み、小型化や改良を重ねて誕生した犬種です。その後、フランスの上流階級や芸術家たちの間で爆発的な人気を博し、現在の姿になったといわれています。
体重はおよそ8〜14kg、体高は約27〜35cmのコンパクトな体格が特徴です。コウモリの耳のような大きく立った耳(バットイヤー)と、鼻が短くつぶれた顔つき(短頭種)が最大のチャームポイントとなっています。
被毛はなめらかな短毛のシングルコートで、カラーはクリーム、フォーン(淡い黄褐色)、ブリンドル(縞模様)などが一般的です。穏やかで人懐っこい性格から「愛嬌者」とも呼ばれ、家族みんなに愛される存在になってくれます。
フレンチブルドッグを飼う前に知っておきたいこと
それでは、実際にフレンチブルドッグを迎え入れる前に知っておきたいポイントをいくつか挙げていきましょう。愛らしい見た目の裏には、飼い主さんにしっかりと理解してほしいポイントがあります。
①暑さと寒さに非常に弱い
フレンチブルドッグは短頭種と呼ばれる、鼻が短く気道が狭い構造をしています。そのため、呼吸による体温調節がとても苦手で、気温が高くなる夏場は熱中症のリスクが非常に高い犬種です。
気温が25℃を超えてくると危険信号と考え、室内のエアコン管理が欠かせません。真夏の日中の散歩は避け、早朝や夕方以降の涼しい時間帯を選ぶようにしましょう。
また、寒さにも弱いため、冬場も防寒対策が必要です。一年を通じて室温管理を意識することが、フレンチブルドッグとの暮らしでは必須といえます。

②医療費が高くなりやすい
フレンチブルドッグは、その体の構造上、いくつかの病気にかかりやすい傾向があります。代表的なものとして「短頭種気道症候群」(鼻腔や気道が狭いことによる呼吸器の疾患)、「椎間板ヘルニア」、「皮膚のしわの間に起こる皮膚炎」などが挙げられます。
外科手術が必要になるケースも少なくなく、治療費が数十万円に及ぶこともあります。ペット保険への加入はほぼ必須と考えておいた方が安心でしょう。
毎月の保険料に加え、定期的な動物病院でのチェックも欠かせないため、他の犬種と比べて医療費の負担が大きくなりやすい点は、あらかじめしっかりと把握しておくべきでしょう。
③いびきや鼻息が大きい
短頭種の特性上、フレンチブルドッグは日常的にいびき・鼻息・逆くしゃみなどの音を発します。寝ているときも大きな音を立てることが多く、初めて聞いた方は「具合が悪いのでは?」と心配してしまうほどです。
これ自体は多くの場合、病気ではなく体の構造によるものですが、あまりにも呼吸が苦しそうな場合は動物病院への相談が必要です。
一緒に寝ることを考えている方や、音に敏感な方にとっては、意外と大きなポイントになるかもしれません。家族みんなが「この子の音も愛嬌のうち」と受け入れられるか、事前に家族で話し合っておくことをおすすめします。
④水泳・水遊びには注意が必要
フレンチブルドッグは頭が大きく体が重いため、水に入ると自力で浮くことができず、溺れるリスクが非常に高い犬種です。
夏場にプールや水辺に連れて行く際は、必ずライフジャケットを着用させ、目を離さないようにしましょう。「ちょっとだから大丈夫」という油断が事故につながることがあります。水遊びを楽しませたい場合は、浅いプールで足だけ浸けさせる程度にとどめるのが安全です。
⑤しわのお手入れが必要
フレンチブルドッグの顔のしわは最大の魅力のひとつですが、しわの間に汚れや湿気がたまりやすく、放置すると皮膚炎の原因になります。
定期的にしわの間をやさしく拭き取るケアが必要で、これを怠るとにおいや炎症が発生してしまいます。毎日のルーティンとしてケアの習慣をつけることが大切です。難しいケアではありませんが、「毎日続けること」が何より重要です。
まとめ
今回は、「フレンチブルドッグを飼う前に知っておきたいこと」について解説してきました。
フレンチブルドッグは人懐っこくて愛嬌たっぷり、家族みんなを笑顔にしてくれる最高のパートナーです。一方で、以下のような点はしっかりと理解してから迎え入れるようにしましょう。
・暑さと寒さに非常に弱い
・医療費が高くなりやすい
・いびきや鼻息が大きい
・水泳・水遊びには注意が必要
・しわのお手入れが必要
フレンチブルドッグの特性をよく知った上で迎え入れ、犬も飼い主さんも笑顔あふれる毎日を過ごしていきましょう。

