猫のオシッコのニオイが強い理由と有効な対策

猫を飼う上で注意したいポイントの1つである「オシッコのニオイ」ですが、皆さんはどのような対策を行っているでしょうか?
「気にしていない」といった方もいるかと思いますが、自宅にニオイが染み付いてしまう可能性もありますし、外出する際の服にもニオイが移ってしまうケースもあるでしょう。
猫は大好きでも、「オシッコのニオイはちょっと苦手」という方も多いはずです。
そこで今回は、「猫のオシッコのニオイが強い理由と有効な対策」について解説していきたいと思います。
猫のオシッコのニオイが強い理由
それではまず、いったいなぜ猫のオシッコはニオイが強いのか(独特なのか)、その理由を挙げていきましょう。
その答えは、「フェリニンという物質がチオールに変化するから」です。
フェリニンはアミノ酸の一種で、猫のオシッコの中に含まれています。
このフェリニンは空気に触れるとチオールという物質に変化します。
これがあの強くて独特なニオイの原因となっているのです。
「犬のオシッコのニオイは気にならないのに猫のオシッコのニオイは気になるし苦手」と感じる人が多いのは、このチオールが深く関わっているわけです。
さらに、猫が膀胱炎にかかるとよりアンモニア臭が強まります。
猫の姿形は可愛くて好きでツンデレな性格も好きだけど、どうしてもオシッコのニオイが苦手で飼えないといった方も存在します。
猫のオシッコのニオイへの対策
それでは、ここからは猫のオシッコのニオイ対策をいくつか挙げていきましょう。
猫のニオイが苦手であったとしても、十分なオシッコのニオイ対策を行えば気にならない程度に軽減することが可能です。
①トイレの猫砂をしっかりと管理する
猫を飼っている方のほとんどがトイレを設置し猫砂を敷き詰めるかと思います。
しかし、この猫砂をこまめにチェックできている飼い主さんは意外と少ない傾向にあります。
犬の場合は猫とは違いトイレシーツを敷いてオシッコを吸わせますが、オシッコをした箇所が色付くためすぐに把握できます。
把握できればシーツを交換しやすいですよね。
これに対して猫砂は、見た目でわかりにくいという特徴があります。
オシッコをした箇所は砂が凝固しますが、距離があると把握しにくいですし、そもそも砂がこぼれないように囲われているので飼い主さんが椅子に座った状態だと猫砂自体を視野に入れることができません。
そのため、猫砂をこまめに管理できないケースが多くなるわけです。
これまでよりも猫砂をチェックする回数を増やし、こまめにウンチやオシッコをした箇所の砂を取り除き、減った分の猫砂を補充するという作業をすることでニオイは軽減できます。
こまめな管理はもちろん、1ヶ月に1回は猫砂はすべて取り替えるとより質の高いニオイ対策となるはずです。

②キャットフードの質にこだわる
人間にとって食事が健康に大きな影響を及ぼすのと同じように、猫もキャットフードの質によって健康に影響に差が出ます。
安価でたんぱく質だけが多く含まれているようなキャットフードを長期間与え続けてしまうと、尿素やアンモニア成分量も増えてしまうためオシッコのニオイも強まってしまいます。
質の高いキャットフードであれば、栄養バランスがしっかりしているためそうしたリスクも必然的に軽減されます。
毎月の出費額は経済的に痛いのは確かですが、愛猫の健康とオシッコのニオイ軽減を考えれば質の高いキャットフードに切り替えるべきだといえるでしょう。
③空気清浄機やオゾン脱臭機を活用する
ニオイの発生を抑える対策もしっかりと行うべきですが、オシッコのニオイが発生した後に減らすといった対策も必須です。
特に猫砂を設置している部屋に空気清浄機を置くのは必須です。
ただし数千円で購入できるような空気清浄機では十分な消臭力が期待できないため、一定以上の価格の消臭力の高い空気清浄機を購入しましょう。
また、よりオシッコのニオイを軽減させたいと思うならば、オゾン脱臭機を使用することをおすすめします。
オゾン脱臭機は、高濃度のオゾンを発生させることで消臭や除菌が行えます。
非常に効果が高いため、猫のオシッコのニオイも大幅に軽減できます。
ただし人間やペット、植物など生き物などには有害となるため、使用する際にはその部屋から退避させる必要があります。
消臭スプレーなども効果はありますが、前述した空気清浄機やオゾン脱臭機は非常に効果が高いため、猫のオシッコ対策としては最もおすすめだといえるでしょう。

まとめ
今回は、「猫のオシッコのニオイが強い理由と有効な対策」について解説してきました。
猫のオシッコは強く独特であるため、何かしらの対策をした方が良いでしょう。
・トイレの猫砂をしっかりと管理する
・キャットフードの質にこだわる
・空気清浄機やオゾン脱臭機を活用する
上記のような対策を日々実践していれば、より快適に過ごせるはずです。
猫を飼っているご家庭やこれから飼おうと思っている方は、ぜひ覚えておきましょう。

