犬種別のかかりやすい病気やアレルギー

愛犬に健康で長生きしてもらいたいと思うのは飼い主さんであれば当たり前のことですが、どれだけ気を付けていても病気を患ってしまうこともあります。
実は犬種によってかかりやすい病気やアレルギーといったものが存在します。
犬を飼う際にそうした特徴もしっかりと理解しておけば、事前に対策が打てます。
そこで今回は、「犬種別のかかりやすい病気やアレルギー」について解説していきたいと思います。
お互いに健康で過ごす時間を長くすることが幸せに繋がる
犬や猫などの「ペットを飼う」ということ自体が飼い主さんにとっての幸せに繋がるのはもちろんですが、最もその幸福度を高められるのは、「飼い主さんとペットの両方が健康に長生きし一緒に過ごすこと」です。
近年は健康ブームといえるほど栄養や運動、睡眠についての関心が高まっていますよね。
飼い主さんが健康に暮らしていくのは素晴らしいことですが、愛犬も健康で長生きしてくれれば、幸せな時間は必然的に長期に及ぶことになります。
特に犬は健康に生きても15年~17年程度と短いわけですが、安価なドッグフードを与えたり適切な環境下で飼っていなかったりすれば、早い段階で病気や怪我、アレルギーなどを患い幸せが感じにくくなります。
飼い主さんと愛犬のどちらもが健康に暮らしていくことが何より重要だといえるでしょう。
犬種別のかかりやすい病気やアレルギー
それでは、ここからは犬種別のかかりやすい病気やアレルギーを挙げていきましょう。
①トイプードル
長期に渡りトップ3に入る人気を獲得しているトイプードルですが、泌尿器疾患や循環器疾患、肝胆膵疾患、腫瘍、神経系の疾患などの病気にかかりやすいといえます。
また、結末炎や角膜炎、緑内障、白内障といった「目の病気」にもかかりやすい傾向にあります。

②チワワ
トイプードルと並ぶ人気を誇るチワワですが、循環器疾患にかかるリスクが非常に高く、次いで神経疾患や呼吸器疾患となります。
この3つの疾患は他の犬種と比べて1.5倍~2倍となっていて、リスクが高いことがわかります。
また、眼球が外に飛び出す「眼球突出」や脳の神経細胞の興奮による発作であるてんかん、脳内の液体が脳を圧迫する水頭症などにもかかりやすいといえます。
そしてチワワは足にも注意が必要です。
膝のお皿である膝蓋骨が外れてしまう「膝蓋骨脱臼」も先天性もしくは後天性のどちらかで発症してしまう可能性が高いです。
③ミニチュアダックスフンド
その胴長短足の見た目がキュートで愛情表現豊かなミニチュアダックスフンドは、ヘルニアやアトピー性皮膚炎、消化器の病気、筋骨格の病気、歯や口腔の病気にかかりやすいとされています。
また、チワワと同じように膝蓋骨脱臼のリスクも高めです。
外耳炎になりやすい特徴を持っていて、腫瘍や癌は他の犬種と同じように一定のリスクがあります。
ワクチン注射によるアナフィラキシーショックを受けやすい犬種でもあります。
④柴犬
コアなファンが多い日本の犬種である柴犬は、皮膚の疾患や消化器の疾患、筋骨格の病気などにかかりやすい特徴を持っています。
また外耳炎や前庭疾患といった耳の病気のリスクもやや高めで、ワクチン注射や薬によるアナフィラキシーショックが起きる可能性もあります。
⑤ポメラニアン
前述した犬種たちに次ぐ人気犬種であるポメラニアンは、呼吸器系の疾患にかかりやすい特徴を持っています。
特に起動が狭くなってしまう気管虚脱は重症化するケースもあるため注意が必要です。
首輪を使わずにハーネスで対応するといった方法で予防しましょう。
また、循環器の疾患や筋骨格の疾患、脱毛症、白内障、流涙症などにもかかりやすい傾向にあります。
⑥ゴールデンレトリバー
「犬ではなく人間」と称されることもある優しくて温厚なゴールデンレトリバーは、皮膚の病気にかかりやすい犬種です。
アトピー性皮膚炎やマラセチア性皮膚炎、膿皮症といった症状になりやすいため注意が必要です。
また、ゴールデンレトリバーはすべての犬種の中で最も癌になりやすい犬種としても知られています。
消化器系の疾患や筋骨格の疾患のリスクもあります。
コーギー
その愛くるしい姿で多くのファンが存在するコーギーですが、筋骨格の疾患にかかりやすいといわれています。
特にミニチュアダックスフンドと同じく胴が長いためヘルニアになりやすい傾向にあります。
また、皮膚の疾患や泌尿器の疾患などもかかりやすいですし、他の犬と同じように癌になる可能性は一定以上あると考えられます。
まとめ
今回は、「犬種別のかかりやすい病気やアレルギー」について解説してきました。
人気の犬をピックアップしてかかりやすい病気やアレルギーを挙げてきましたが、いかがでしたでしょうか?
これから犬を飼う可能性がある方は、ぜひ犬種選びの参考にしていただければ幸いです。

