愛犬のお留守番に対する不安感を減らす方法3選

自宅で愛犬と過ごす時間はこの上ない幸せですよね。
仕事のストレスなども愛犬の癒し力で軽減できますが、犬にとっても同様で、飼い主さんが常に一緒に居てくれれば精神的にも安定します。
しかし、24時間365日愛犬と一緒に居られるわけではありませんよね。
実際にお留守番することで不安を感じてしまう犬はとても多いものです。
そこで今回は、「愛犬のお留守番に対する不安感を減らす方法」について解説していきたいと思います。

犬は飼い主さんと離れることで不安を感じる
犬の「分離不安症」といった言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは愛着対象となる飼い主さんと離れることで強い不安を感じ様々な問題が生じる状態を指します。
・いつもできている排尿を失敗する
・家具や雑貨などを破壊したり部屋を荒らしたりする
・足を噛むなどの自傷行為
・ただすひたすらに吠え続ける
・留守中に体調が崩れてしまう
不安分離症になると、上記のような症状が強く現れます。
飼い主さんとしても安心して仕事や買い物、レジャーといった外出ができなくなるため、生活への影響はかなり大きくなってしまいます。
原因としては様々な考えられますが、「トラウマとなる体験」や「飼い主さんへの過度の依存」「運動不足」「環境の変化」などが挙げられます。
後記する「お留守番の環境を整える方法」を実践することで改善させることも可能ですが、短期間で改善できるケースは多くなく、長期的に取り組んでいかなければなりません。
愛犬のお留守番に対する不安感を減らす方法
それでは、ここからは愛犬のお留守番の不安を減らす対処法を具体的に挙げていきましょう。
①しつけを十分に行い適度な距離感を保つ
不安分離症に陥ってしまう犬の多くは、飼い主さんからのしつけが不十分となっています。
例えばベッドで一緒に寝たり、ケージがなかったりなど常に飼い主さんの傍にいられる環境であるケースがほとんどです。
おすわりやお手といった基本的なしつけの他にも、犬の感情をコントロールする「待て」やケージに留めさせる「ハウス」といったしつけも徹底しておきたいところです。
時間はかかりますが、しつけを徹底することで飼い主さんと愛犬の距離感が適切となり、不安分離症を発症する可能性を低くできるはずです。(すでに不安分離症の症状が出ていたとしても軽減されていきます)
「自宅にいる時は愛犬とずっとくっついていたい」という気持ちはわかりますが、愛犬に強い不安感を感じさせないためにもしっかりと取り組むようにしましょう。
②一人遊びができるおもちゃを用意する
飼い主さんとの距離感を適切なものに変えていくことも重要ですが、その分犬は一人の時間が必然的に増えるため「一人遊びができる環境」も用意しておきたいところです。
近年では実に様々な犬用のおもちゃがペットショップやネットショップで売られています。
例で挙げればロープ系(噛む系)や動く系、音が鳴る系などです。
最初はそれほど積極的に遊ばないかもしれませんが、飼い主さんと一緒におもちゃを使って遊んだり、適切な距離感を取り一人の時間が増えたりすれば徐々におもちゃで一人遊びできるようになっていくはずです。
お留守番の時だけ用意する「特別なおもちゃ」を用意しておくのも効果的です。
③外出前の散歩を十分に行い別れの儀式は控える
お留守番を不安に感じにくいように普段から距離感を適切に取り一人遊び用のおもちゃを用意するといった方法も非常に有効ですが、「お留守番する前」にもやっておきたいことがあります。
それが「外出前の散歩」と「別れの儀式をしない」ということです。
犬の睡眠時間は12~16時間程度と人間よりも長時間となります。
しかし、人間と同じように運動不足の状態では身体が疲れていないため、お留守番中も深い睡眠がとれません。
そのため、外出前には十分な散歩を行った方が良いでしょう。
運動した後は疲労から自然と睡魔が訪れ、飼い主さんが不在の間の多くを睡眠の時間にすることができるはずです。
そして外出の際の、「行ってくるね」とお別れを惜しむように触れ合ってしまう飼い主さんもいます。
これは犬からすると、「今から一人になっちゃうの?」と不安感を高める要因となってしまう可能性があるため、避けた方が良いといえるでしょう。
お別れの儀式は行わずにお出掛けができるようになれば、徐々に分離不安のリスクも低くなっていくはずです。
まとめ
今回は、「愛犬のお留守番に対する不安感を減らす方法」について解説してきました。
愛犬が分離不安症(もしくは分離不安症気味)という飼い主さんも多いですが、飼い主さんにとっても犬にとっても良い状態とはいえません。
・しつけを十分に行い適度な距離感を保つ
・一人遊びができるおもちゃを用意する
・外出前の散歩を十分に行い別れの儀式は控える
これらの対処法を実践し続けることで、愛犬のお留守番に対する不安感も軽減されることでしょう。

