猫が爪研ぎをする理由と有効な対策

猫は散歩をする必要がなく、その圧倒的な可愛さで癒され要素もあるため忙しい現代人に最も合うペットの種類だといえます。

しかし、飼う上でおしっこや鳴き声など注意しなければならない点もあります。

特に対策を考えておきたいのは、「爪研ぎ問題」でしょう。

そこで今回は、「猫が爪研ぎをする理由と有効な対策」について解説していきたいと思います。


猫を飼っていると家中ボロボロになるリスクも

猫の特徴的な行動の1つである「爪研ぎ」ですが、飼い主さん(住んでいる家)からするとネガティブな行動となります。

なぜならば、家具や壁、柱などが爪研ぎによって傷つけられてしまうからです。

実際に猫を飼っている飼い主さんの中には、自宅内の様々な場所を爪研ぎによって破壊されたり傷つけられたりしているケースもあります。

賃貸物件であれば退去時に多額の修繕費用が必要になる可能性もありますし、住宅ローンで購入した戸建ての場合はせっかくの綺麗な自宅が破壊され自身で修繕費用を出さなければなりません。

訪問客にボロボロの家具や壁を見られるのも恥ずかしいものですよね。

高級家具やソファーを購入して猫に爪研ぎされたら、泣きたくなってしまうはずです。

爪研ぎをしない猫はほとんどいないため、猫を飼う上で意識しなければならないポイントだといえるでしょう。


猫が爪研ぎをする理由

「猫はなんで爪研ぎを頻繁にするんだろう?」と思ったことはありませんか?

猫と人気を二分する犬は、猫のような爪研ぎの行動をほとんどしませんよね。

犬はその鋭い歯が武器となるため、爪研ぎの必要はないのです。

猫が爪とぎをするのはいくつか理由があるので、それぞれ解説してみましょう。


①爪をケアしたいという意識

猫は元々狩りをしていましたが、大きな武器としていたのが鋭い爪による攻撃です。

そのため、猫は常に爪を鋭くキープするために爪研ぎをしているのです。

現代ではもちろん狩りをすることはありませんが、本能として残っているのです。


②縄張りのためのマーキング

猫も犬と同じように縄張り意識がありますが、爪を研ぐことで自身の臭いを他の猫に知らせるという意図があります。

爪を研ぐと「臭腺」から強い臭いが分泌されるので、自身が過ごす家の中や庭などに爪研ぎをするのです。


③構ってほしいアピール

猫は独立心が強く飼い主さんにベッタリという性質はありませんが、それでも飼い主さんに甘えたい時間も存在します。

飼い主さんが相手にしてくれないと、構ってほしいという思いからガリガリと爪研ぎをするケースもあるわけです。


④ストレス解消

激しくガリガリと行う爪研ぎは見るからに気持ちよさそうですよね。

猫は気分的に優れない時などに爪研ぎをしてストレス解消させることもあるのです。


猫の爪研ぎに有効な対策

それでは、ここからは具体的な爪研ぎ対策を挙げていきましょう。


①爪研ぎグッズを用意する

絶対にすべき対策の1つ目は、「爪研ぎグッズを用意する」というものです。

現代ではペットショップやネットなどで様々な爪研ぎグッズが売られています。

ダンボールや麻縄、カーペット、木製といった素材の違いもありますし、ボード型やポール型、サークル型、コーナー型、マット型、壁貼り付け型など形状の違いもあります。

猫を飼う上で欠かせないアイテムであるキャットタワーと一体となっている爪研ぎアイテムもあります。


②爪研ぎをする場所を決めておく

前述した通り、ストレス解消やマーキングのために様々な場所で爪研ぎをしてしまいますが、「爪研ぎを指せる場所を決めておくこと」がとても重要です。

愛猫が飼い主さんのしてほしくない場所で爪研ぎをしていたら、怒らずに抱きかかえ爪研ぎグッズが設置してある場所に移動させます。

これを何度も繰り返すことで、次第に「ここでは爪研ぎしてはいけないんだ」「爪研ぎはここですればいいんだ」といったことが染み付いていきます。


③定期的に爪を切る

猫によっては嫌がる可能性がありますが、「定期的に愛猫の爪を切る」というのも良い対策となります。

肉球を軽く押すと爪が出てくるので、専用の爪切りを使い身体を包み込むようにして切りましょう。

慣れるまではおやつを用意して行うと良いかもしれません。

もしも極度に爪切りを嫌がるようならば、無理に切ろうとせずに違う対策に切り替えましょう。

また、飼い主さんには無理でもペットサロンや動物病院では切らせてくれるという子もいるので、試してみると良いかもしれません。


まとめ

今回は、「猫が爪研ぎをする理由と有効な対策」について解説してきました。

猫には爪を研ぐという習性があるため、対策を講じないと自宅がボロボロになってしまいます。

・爪研ぎグッズを用意する
・爪研ぎをする場所を決めておく
・定期的に爪を切る

上記のような対策を実践することで、徐々に爪研ぎによる被害は少なくなっていくはずです。

これから猫を飼う方やすでに猫を飼っていて爪研ぎに困っている方は、ぜひ実践してみましょう。