一人暮らしでも飼いやすい犬種とお留守番させる際の注意点

一人暮らしでも飼いやすい犬種とお留守番させる際の注意点
単身世帯が増加している日本ですが、「一人暮らしだけど犬を飼いたいな」と思っている方も多いはずです。
ただし、実際に一人暮らしで犬を飼うと、様々な問題が生じてしまいます。
そこで今回は、「一人暮らしでも飼いやすい犬種とお留守番させる際の注意点」について解説していきたいと思います。
一人暮らしで犬を飼うデメリット
犬を飼うことで寂しさを紛らわしたり、その可愛さや従順さによって癒されたりといったメリットを得ることができますが、その反面いくつかのデメリットもあります。
例えば、「お留守番の時間が必然的に長くなる」という点は大きなデメリットであるといえるでしょう。
犬は群れで暮らしていくことを好む動物であり、基本的にお留守番は得意ではありません。
長時間お留守番をさせてしまうと、大きなストレスを感じ分離不安の度合いが強まります。
また、飼い主さんがうっかりエアコンの付け忘れや水の容器を空にしてしまえば、健康被害が生じる可能性もあります。
そのため、なるべく10時間以上のお留守番にならないような配慮が必要となるのです。
一人暮らしでも飼いやすい犬種
それでは、ここからは一人暮らしでも飼いやすい犬種を挙げていきましょう。
お留守番に強い性質や運動量をそれほど必要としない性質を持つ犬であれば、一人暮らしでも可能であるといえるでしょう。
①柴犬
日本犬で最もポピュラーな犬種といえば「柴犬」ですよね。
柴犬は飼い主に忠実な性質を持つ一方で、「独立心が強い」という特徴も有しています。
そのため、ある程度の時間であればお留守番もそれほど大きなストレスとはならないでしょう。
警戒心も強い犬種であるため、番犬としての役割も担ってくれることでしょう。
もちろん個体差はあるので、お留守番が苦手なケースもあります。

②パグ
その愛くるしい見た目でコアなファンが多い「パグ」ですが、この犬種も比較的お留守番が得意であるといえるでしょう。
基本的には甘えん坊なのですが、一人遊びも上手な犬種であるため、お留守番の際にも楽しい遊びを自分で見つけて時間を潰してくれるはずです。
ただし、パグのような短頭種は体温調整が苦手であるため、夏場のお留守番の際はエアコンの付け忘れだけは絶対にNGです。
熱中症にならないように温度設定と十分な水を用意した上で出掛けるようにしましょう。

③チワワ
長年トップクラスの人気を誇る「チワワ」もお留守番が得意な犬種です。
まずは「運動量が少ない」という点が挙げられます。
1日1回、20分~30分程度の散歩でも問題ないため、一人暮らしでも飼いやすいといえるでしょう。
そしてチワワは独立心も強い傾向にあるため、成犬以降であれば上手にお留守番してくれます。
小さな体ですが警戒心の強さから窓越しに吠えるなど番犬としての役割も担ってくれるはずです。

④シーズー
ふわふわとした毛と大きな目がなんとも愛くるしい「シーズー」もお留守番が得意な犬種です。
シーズーは好奇心がとにかく旺盛で、それゆえに一人遊びを積極的にしてくれます。
犬用のおもちゃをいくつも用意しておけば、ある程度の時間であれば問題なくお留守番してくれるはずです。
ただし、パグと同様に短頭種であるため体温調整が苦手です。
エアコンや水をしっかりと用意してから出掛けるようにしましょう。
愛犬をお留守番させる際の注意点
ここからは愛犬を長時間(6時間以上)お留守番させる際の注意点をいくつか挙げていきましょう。
前述したように「エアコンによる室温管理」や「水の用意」は必須となりますが、それ以外にも注意しなければならないポイントがあります。
①犬にとって有害な物を置かない
長時間のお留守番は愛犬のストレスが溜まりやすく、物を噛む、食べる、壊すといった問題行動が起きる可能性が高まります。
例えば観葉植物や電気コードなどをストレスからかじってしまうケースもあります。
お留守番の際は犬にとって有害な物を届く場所に置かないことが重要となります。
②いきなり長時間のお留守番をさせない
ある日いきなり8時間以上の長時間お留守番させられてしまうと、犬は非常に大きなストレスを感じてしまいます。
そのため、まずは2~3時間のお留守番を何度か経験させることが重要です。
特に飼い始めてすぐに長時間のお留守番を指せるのはリスクが高いため、長期休暇直前に飼い始めて徐々に家の環境とお留守番の感覚を覚えさせましょう。
生後3ヶ月程度の幼犬を飼ってすぐに長時間のお留守番をさせるのは酷なため、最低でも生後4ヶ月~5ヶ月以上の犬を飼い始めるか保護施設から成犬を引き取るといった選択肢がベストだといえるでしょう。
まとめ
今回は、「一人暮らしでも飼いやすい犬種とお留守番させる際の注意点」について解説してきました。
犬は基本的にお留守番が苦手ではありますが、ここで挙げた犬種の場合は一人暮らしでも可能だといえます。
もちろん個体差があるため、愛犬の性格を考慮した上で判断しましょう。

