ミニチュアダックスフンドを飼う前に知っておきたいこと

その胴長短足の見た目がキュートで飼い主さんへの愛情をストレートに表現してくれるミニチュアダックスフンドは、日本で最も人気のある犬種の1つとなっています。
「犬を飼うならミニチュアダックスフンド」と思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際にこの犬種を飼おうとするならば、事前に知っておきたいことがいくつかあります。
今回はそんな、「ミニチュアダックスフンドを飼う前に知っておきたいこと」について解説していきたいと思います。
ミニチュアダックスフンドとは
ミニチュアダックスフンドは、ドイツ原産の犬種で、狩猟犬として改良された経緯があります。
その胴長短足の見た目は巣穴の中にいるアナグマを狩る目的で改良されたものなのです。
現在ではペットとして大人気で、日本はもちろんアメリカでも大人気の犬種となっています。
サイズは基本的には4㎏~5㎏程度ですが、ペットフードのやおやつのあげすぎ。運動不足などによって7~8㎏になってしまうミニチュア・ダックスフンドもいます。
ミニチュアダックスフンド以外には、3㎏台のカニンヘン、9㎏~12㎏程度のスタンダードという種類も存在します。
毛質はスムース、ロング、ワイヤーの3種類です。
スムースは毛が短く堅く、ロングは流れるような毛質で柔らかく、ワイヤーは密集した短く粗い毛質が特徴となります。
毛色については非常に豊富で、ブラックタンやレッド、チョコタン、クリーム、ゴールドといった種類があります。
マーブル模様のダップルも人気ですが、健康リスクが高く遺伝的欠陥も多いため、近年では繁殖の組み合わせが禁止されています。
ミニチュアダックスフンドを飼う前に知っておきたいこと
それでは、ここからは実際にミニチュアダックスフンドを飼う上で知っておきたいポイントをいくつか挙げていきたいと思います。

①よく吠える犬種である
この犬種は元々狩猟犬であると前述しましたが、実は獲物に食らいつくといった行動は昔からしていませんでした。
ダックスが行うのは、「飼い主に知らせるために吠える」「吠えてアナグマを追い立てる」といった行動です。
つまり、吠えることが遺伝子に強く残っているわけです。
実際にダックスを飼っている飼い主さんの多くがその「吠え」に悩んでいます。
身体は小さいのですが、声が非常に大きいため飼い主さんは「近所迷惑になっているのでは?」といった不安を感じてしまうかもしれません。
家の中を自由に動き回らせず、ある程度行動範囲を制限するといった飼い方が必要だといえるでしょう。
②飼い主さんに依存しやすい性格
ミニチュアダックスフンドは飼い主さんがとにかく大好きで、「ひと時も離れたくない」と感じる犬種となります。
そのため分離不安症(愛着のある人や場所から離れることに対して強い不安を感じてしまう疾患)を発症する可能性が高い傾向にあります。
もしも毎日出勤~帰宅まで12時間以上かかる、休みが少ないといった仕事をしていたり、一人暮らしもしくは家族は同居しているが犬の世話への協力が得られにくかったりするならば、ミニチュアダックスフンドを飼う決断を一旦保留にして、対策を練る必要があるといえるでしょう。
③運動量のある犬種である
小型犬は大型犬や中型犬と比べると運動量が少ないというイメージがありますよね。
実際にチワワやマルチーズ、シーズー、ヨークシャーテリア、ペキニーズ、ポメラニアンといった小型犬は運動量が少なく、散歩も1日15分程度を1~2回行えば十分です。
しかし、ミニチュアダックスフンドに関しては十分な散歩が必要な犬種です。
理想としては1回30分、1日2回程度の散歩をしたいところでしょう。
少なくても1回20分、2回程度は必須です。
飼ってから「そんなに散歩しなきゃいけないなんて」とならないように、理解しておきましょう。

④ヘルニア対策を入念に行う必要がある
ミニチュアダックスフンドは胴が長いため、ヘルニアになりやすい傾向にあります。
そのため、飼い始めたらしっかりと対策を実践する必要があります。
・散歩は十分に行うが激しすぎる運動は控える
・階段を上らないように柵を設ける
・ソファーに飛び乗らないようなしつけを徹底する
・腰にかかる負担が大きくならないように体重管理をする
上記のような対策を実践できれば、ヘルニアになる確率も大幅に下げることができるでしょう。
まとめ
今回は、「ミニチュアダックスフンドを飼う前に知っておきたいこと」について解説してきました。
その可愛い見た目と従順な性格が魅力のミニチュアダックスフンドですが、飼う前に知っておきたいポイントがあります。
・よく吠える犬種である
・飼い主さんに依存しやすい性格
・運動量のある犬種である
・ヘルニア対策を入念に行う必要がある
上記のようなポイントをしっかりと理解した上で飼えれば、きっと犬も飼い主さんも笑顔で暮らしていけるはずです。


