トイプードルを飼う前に知っておきたいこと

小型犬で最も人気なペットといえば、「トイプードル」ですよね。

チワワやミニチュアダックスフンドよりも高い人気を誇るだけあり、街中でも良く見かけます。

しかし、見た目が可愛く人気のある犬種だからといって、「飼ってみよう」と安易に決断するのは良くありません。

犬と飼い主さんの双方が幸せに暮らすためにも、犬種の特徴をしっかりと理解してから迎え入れるようにすべきです。

そこで今回は、「トイプードルを飼う前に知っておきたいこと」について解説していきたいと思います。


トイプードルとは

トイプードルは、ドイツ原産の犬種ですが、その後フランス周辺で現在のような特徴を持つ犬種になったといわれています。(正確な起源は不明)

南ヨーロッパの水中作業犬との混血種といった説もあり、そのためか非常に泳ぎが得意な犬種でもあります。

日本では小さめのプードル全般を広く「トイプードル」と呼ぶ傾向にありますが、実際には多くの種類に別れています。

トイプードルは体重3㎏前後の犬種ですが、スタンダードプードル(20㎏~30㎏)、ミディアムプードル(8㎏~15㎏)、ミニチュアプードル(5㎏~8㎏)、タイニープードル(2㎏~3㎏)、ティーカッププードル(1.5㎏~1.8㎏)と正確には体高や体重によって違う種類となっているのです。

※タイニープードルとティーカッププードルはJKC非公認

毛色に関しては非常に豊富で、ブラック、ホワイト、ブラウンの他にもレッド、アプリコット、クリーム、シルバーなどがあります。

被毛はシングルコートで、アンダーコートはありません。


トイプードルを飼う前に知っておきたいこと

それでは、ここからは実際にトイプードルを飼う前に知っておきたいポイントをいくつか挙げていきましょう。

「抜け毛が少ない」「頭が良くしつけがしやすい」「人懐っこい」「トリミングで様々なカットが楽しめる」といったメリットがある犬種ではありますが、デメリットといえるポイントもあります。


①毎月トリミング費用がかかる

ミニチュアダックスフンドやゴールデンレトリバー、ビーグル、フレンチブルドッグなどトリミングがほとんど必要ない犬種もいますが、トイプードルは被毛が伸び続ける特性を持っているため毎月のトリミングが必要です。

サロンによって金額は違いますが、およそ5,000円~10,000円が相場となります。

犬はドッグフードやトイレシーツ、狂犬病注射、ワクチン注射、フィラリア予防薬などお金のかかるペットですが、トイプードルの場合はそれらに加えトリミング代金も用意しておかなければなりません。

この事実を知らずにトイプードルを迎え入れた飼い主さんは、「まさかこんなにお金がかかるなんて」と後悔することになるでしょう。


②意外と運動量が豊富で十分な散歩が必要

トイプードルは小型で見た目も可愛らしいため、「そんなに散歩はしなくても大丈夫でしょ」と思ってしまいがちですが、実際には運動量の豊富な犬種となります。

1日1回15分~20分程度では不十分で、1日2回各15分~30分の散歩が必要となるのです。

また、狩猟犬の血を引いているため、追いかけまわす系のおもちゃ遊びも大好きです。

散歩とは別に自宅内でも定期的に遊んであげましょう。


③お留守番が苦手な犬種

トイプードルは人懐っこい性格をしている子が多いので、飼い主さんと離れる時間(お留守番)に対する抵抗感が強めとなります。

4~6時間程度であればそれほど問題ありませんが、8時間、10時間とお留守番の時間が長くなればなるほど不安感やストレス度が高まってしまいます。

そのため、一人暮らしの方にはそれほど適していない犬種といえるでしょう。

また、いきなり長時間お留守番させるのもNGです。

最初は2~3時間程度にして、徐々にお留守番の時間を長くしていく工夫が必要です。


④想定よりも大きくなる子が多い

トイプードルを飼いたいと考えている方は、その「小ささ」に大きな魅力を感じているケースが多いでしょう。

しかし、前述した通りプードル系は様々な種類があり、トイプードルであっても5㎏以上になるケースがあります。

実際に、「え?もっと小さいサイズをイメージしていたのに・・・」と後悔する方もいます。

栄養価の高いドッグフードをあげすぎたり、おやつをあげすぎたりすれば数ヶ月でミニチュアプードルクラスに成長してしまうのです。

そのため、飼い始めたら食事管理やおやつ管理をしっかりと行う意識が必要となります。


まとめ

今回は、「トイプードルを飼う前に知っておきたいこと」について解説してきました。

トイプードルは基本的に飼いやすい犬種ではありますが、以下のように大変なポイントは迎え入れる前にチェックしておくべきでしょう。

・毎月トリミング費用がかかる
・意外と運動量が豊富で十分な散歩が必要
・お留守番が苦手な犬種
・想定よりも大きくなる子が多い

飼う際にはトイプードルの特性を良く知ってから迎え入れ、犬も飼い主さんも幸せに暮らしていきましょう。